So-net無料ブログ作成
検索選択
前の10件 | -

スッキリしません [剱立山]

夏休みも終わり、午後からゆっくり一ノ越山荘泊。

翌日は龍王岳東尾根の予定で、多少の雨ならお客様のトレーニングにもなるので行こうと思っていたが、雨風強く、しかも8月とは思えないほど寒く低体温の心配もある。
残念ながら中止して室堂へ戻りました。

次の剱へ行くお客様との待ち合わせ時間がかなりあるので、雷鳥荘でゆっくりのんびりさせていただいた。
それから剱澤小屋へ向かうが、雷の音が遠くに聞こえたので急いで歩き、ほとんど被害なく剱澤小屋に無事着くことができた。
私たちが小屋入りしてから、土砂降りの雨になった。

翌日の天気予報が良かったのだが、そんなに期待通りには晴れないだろうと思っていた。
朝4時に出発して、前剱へ登りだしたところで雨が降り出し、深いガスで視界も悪かった。
登山道が解らなくて右往左往している人もいる。
私たちはロープを結んでいるし、お客様二人はかなりクライミング経験を積んでいるので、この程度の雨はまったく問題ないのだが、濡れた鎖と岩に慣れない初心者も誰も帰ろうとしないことに驚いた。
これでは、山岳事故がなくなるはずはない。

自分たちが渋滞の原因になっているのにポーズを取って写真を撮ったり、トンチンカンなリーダーの指示で妙なルート取りをしてみたり。
ひたすら我慢して待つのみ。

山頂ではたくさんの登山者で賑わっていた。
1.jpg
私たちは早月尾根を降りる予定だったが、富山側から吹く強い風と雨で諦めて別山尾根を下ることにした。

ヨコバイも大した渋滞がなくスムーズに降りれたのだが、平蔵ノ頭で下山ルートを大人数で登ってくるガイドグループに驚いた。
私たちが先頭だったので当然注意したのだが、意味が解らないようで、私が上がって説明したら理解できたようだ。
しかし、ショートロープで1対5で繋がっているので戻すわけにもいかず、頭から正規ルートへ誘導したのだが、ゲストの足元はフラフラで恐ろしかった。
数えたわけではないのだが、3名のガイドがおそらく全て1対5のショートロープ。
3名とも下山ルートを上がろうとする考えられない事態。

本人に確認したわけではないが、3名とも登山ガイドステージⅡで剱岳は職能範囲外。
濡れた別山尾根を1対5のショートロープは論外。
滑落を止められる自信があるガイドいますか?

職能を守って日々活動されているガイドの皆さん、どう思いますか?

日本山岳ガイド協会はこんなことすら指導できないんです。
なにが国家資格、なにが山の日なんだと。
職能を守らなくても処分されないなら、高い検定料と貴重な時間を掛けて資格検定など受ける必要ないです。

情けない想いで下山しました。


山の日はもちろん剱岳にいました [剱立山]

昨年から始まった「山の日」前日に天狗平山荘へ。
こちらでお客様と合流し、美味しい御馳走に元気をもらいました。
IMG_2720.jpg
朝はラジオ体操で目覚める日本の由緒正しき起床。

室堂は「山の日」イベントで朝からブースがたくさんありました。
龍王岳北面フランケへ。
IMG_2726.jpg
深いガスと夜の雨でルートは湿っぽく、スリリングでしたが無事に終了。

お客様が入れ替わり、そのまま剱澤小屋へ。
こちらは定員制なので、混んでいてもゆっくりできます。

翌朝は好日山荘で半年間の講習を受講していただいた皆様と別山尾根へ。
前剱から本格的に雨になりましたが、時々視界が良くなったり、絶望的な気象ではなく、我々に剱岳の厳しさを教えてくれているような感覚がして、迷わず登頂を選択しました。
IMG_2729.jpg
こちらのお客様は誕生日を憧れの山で迎えました。
体力的にも技術的にもギリギリの登山でしたが、絶対に登らせようと思い、他のメンバーを岳ガイドに任せて二人で頑張りました。
正に涙の登頂でした。

登山中も下山中も渋滞が酷く、「山の日」のせいかは解りませんが非常識な登山者が目立ちました。
登山はいろんなジャンルがあり、単純に登山を一般化するようなムードはいかがなものかと思います。

剱岳を登ると言う事は、それなりの覚悟を持って来て欲しいという気がしますが、私の考えが古いのかもしれません。

剱澤小屋も夕方前に雨が上がり、剱岳が見えてきました。
IMG_2733.jpg
今回の全参加者の皆様、ありがとうございました。

私は膝の手術を控え、今シーズンはなるべくバリエーションには行かず、別山尾根のガイドをやっています。
大好きなチンネに行けないのはとても残念ですが、我慢だと思っています。

ガイドのことも、これから先をいろいろ考える時間が要りそうです。

ということで、今日からちょっと夏休みに入ります。
DSC03163.JPG
剱澤小屋で一緒だった棚橋ガイドは同年齢で、八ヶ岳へ行く際には家に泊めてもらう仲で、とてもいい男です。
剱御前小屋で写真を撮ってもらいました。

台風5号の前に [剱立山]

IMG_2636.JPG
この週末はツアー登山のガイドで平蔵谷より登頂。
募集段階では長次郎谷からの予定だったが、山岳警備隊のアドバイスを受け止め、現状リスクの高い長次郎谷は避けることにした。
お客様の力量が未知であるツアー登山では、よりリスクを高く見積らねばならない。

それにしても、現時点の平蔵谷は斜度が緩く、クレバスもなく、平蔵ノコルへ見事に繋がり、パーフェクトな状態であった。
平蔵谷は何十回登ったか数え切れないが、過去最高の状態であった。
しかし、雪渓の状態など、僅かな時間で大きく変わるので、自分の目で判断しルートを考える必要がある。
IMG_2645.JPG
このツアーの後は、やまきふチームの剱岳ガイドだったのだが、台風5号上陸のため奥大日岳を短時間で登った。
IMG_2670.JPG
雷鳥荘で台風をやり過ごし、今日一旦下山した。
予定していた今日、明日の剱山行は中止。

天候を睨みながら、できることを考えて登山する日々が続くことでしょう。

剱岳の梅雨明け [剱立山]

IMG_2560.JPG
8月2日にやっと北陸も梅雨明けしました。
私は今シーズン10回目の登頂になります。
この日の山頂は夏本番でたくさんの登山者がいました。
皆様、この日を待っていたことでしょう。
IMG_2569.JPG
来週は台風5号も近づいてきますが、剱岳はあまり台風の影響を受けないパターンが多いので、風評に流されず、まずは来てみましょう。

挨拶もほどほどに [Guide]

今週は剱岳を離れ、別な山へ。
ガイドが悪天中止になり、夏休みに入った子供達と急遽立山登山へ。
IMG_2476.JPG
雨の中で頑張り、山頂では晴れた。
天狗平山荘での一夜は子供達には一生の思い出になることでしょう。
IMG_2490.JPG
そして、続いては赤木沢のツアー登山。
残念ながらパッとしない天気で、黒部川源流の水勢に敗退。
薬師沢本流へ変更。
IMG_2519.JPG
薬師沢小屋と太郎平小屋に泊まりました。
最終日の今日はやっと晴れました。
やっと今日から北陸も梅雨明けするんでしょうか。

この薬師岳周辺は登山者が多く、すれ違いが頻繁です。
「こんにちわー」の挨拶も疲れてきます。
20名くらいのツアーとのすれ違いだと正直返事するのも嫌になります。
先頭と最後尾くらいは挨拶するにしても、他の方は会釈で良いのではないでしょうか。
私は2名のお客様をガイドして、3名で行動することが多いのですが、ツアーの先頭のガイドみたいな人が「3名さん、すれ違いでーす」と言われると照れてしまい、急いで通過します。
追い越す時など最後尾の添乗員が「特急が行きまーす」とか。
こちらが恥ずかしくなります。

また、登り優先絶対信仰の日本では、充分すれ違いできる幅広い登山道でも、遥か前方で下山者が待っています。
こちらも気遣いで急いで登らなければならず、さらに各人の「こんにちわー」にも応えねばならず、気持ちが急いて登山を楽しめません。
海外の登山道では、目で合図して余裕がある方がスムーズに動いてすれ違い、挨拶も簡潔で疲れないように感じます。
相手を思いやれば、登り絶対優先ルールは要らないはずで、疲れている人にいちいち声を掛けることも遠慮すべきとなるように思いますがどうなんでしょうか。
返事しないと怒る人もいるし。
世知辛いですね。

判断とガイド資格について [Guide]

この週末は長次郎谷から剱岳の予定でした。
しかし、日曜の天候が悪くなりすぎて一服剱までで帰ってきました。

天気予報だけ見たら、最初から山に上がらないという選択肢が正解なのかもしれません。
でも、お客様の実力や実際の山行時刻の天候予測、ルート状況から考えると最悪でも別山尾根には登れるだろうと考えての入山で、前夜のミーティングでもお客様にそう話しておりました。

今回のお客様はネパールや南米で私と一緒に6000m以上の登頂を4回経験していて、剱岳はバリエーションからしか登ったことがないという人、八ツ峰主稜2回、長次郎谷や平蔵谷は3回以上、残雪期の源次郎尾根や正月の剱などを一緒に行った人、この春に平蔵谷から剱に登ったばかりの人の3名。
この3名は冬山もアイスクライミングもリピーターで何度も参加してくれている、それなりの実力者だった。
2.jpg
でも一服剱での山の様子を見て、今後どう変わるかを考えると下山を選択した。
強風小雨の中、他の登山者はみんな頂上へ向かったが私は迷わず辞めた。
この3名となら、余裕で頂上は踏めるだろうが、下山で絶対良くないことが起こることが解ったのだ。
なぜか説明しようと思えばできるが、この場では誤解を招くので避けたいと思う。

3名とも私の判断を受け入れて、一言の文句も出なかった。
こういう信頼関係は大事にしたいと思う。
みんなで、今後行く剱のルートの話をしながら帰れたことが嬉しかった。
でも結果については申し訳ないという言葉しかありません。


話は変わって、先日関東でクライミング講習をしていた時のこと。
登山ガイドⅢがクライミング講習をしていた。
盛夏になると登山ガイドⅡ以下が剱岳をガイドしている姿を頻繁に見かける。
多くの登山者には何のことかわからないと思うが、資格範囲外行為。
このようなことが普通に起きるのは、日本山岳ガイド協会の資格制度が複雑怪奇で、顧客はもちろん、ガイド本人も勘違いしている場合もあるのだが、解っていて繰り返し行われる例がほとんどだろう。
以下に日本山岳ガイド協会の資格種類を添付するが、ちょっと山を知っている人なら首を傾げたくなるような枠組だ。
http://www.jfmga.com/shikakusyurui.html
この問題は私のような末端会員には如何ともしがたいが、資格内容は守ろうと啓蒙したい。
私の場合は国内ではどんなガイド行為をやっても良いが、国際山岳ガイド行為はやってはならない。
だから、海外の国際山岳ガイドが必要な場所では私もガイドを雇うようにしている。
昔、出来心で現地ガイドとお客様了解の基、ガイドしてしまったことはあるが。

剱岳では別山尾根のみ登山ⅢでOKで、他ルートは山岳Ⅰ以上が必要。

このブログは多数の方が見ているので、敢えてお客様方にもお願いしたいが、自分が雇うガイドにガイド資格を問うてください。
もし、事故が起きた場合に予測できない問題に発展する可能性があります。

そして、ルールを厳守しているガイドの為にも。
剱岳をガイドするために山岳Ⅰ資格を取得しようと頑張っている仲間のガイドを助けたいと思います。
芦峅寺に生まれ、剱立山を私以上に熟知しているのに剱をガイドできないとても優秀な登山ガイドもいます。
山岳Ⅰを取得するためには膨大な時間と金額が掛かります。
合格した人、合格しようと努力している人がいることを考えたいと思います。

ガイド資格制度の様々な問題はさておき、ガイド本人はルールは守りましょう。
守れないなら、日本山岳ガイド協会から出て個人として活動するべきです。
私自身も日本山岳ガイド協会に属している意味を考え、将来は離脱も考慮に入れています。
所属している団体が自分に合わなければ潔く、独立するべきだと思います。



北陸のブランド [Guide]

北陸はまだ梅雨明け宣言が出ていませんが、既に真夏の暑さが続いております。
梅雨の間も雨の狭間を縫ってコツコツと剱岳ガイドをやってきました。
1.jpg
連休明けの火曜日のみ、早朝から雨に降られ敗退しましたが、これが今シーズン初めての敗退でした。
それまではルート変更などの現地対応はあったものの順調に登れていました。
今年も剱に嫌われなくて良かったです。

今週は東京で活動していました。
日和田やグラビティリサーチでのクライミング講習、好日山荘銀座店での机上講習など。
浅草でアウトドア展示会を廻ったりしました。

今日からまた剱沢へ上がります。
週末は天気が微妙な感じですが、行ってみないとわからないのが剱岳。

さて、北陸の金沢で創設のオクトスというブランドのアンバサダーとなりました。
富山にも大きな新店ができて新たな盛り上がりを見せそうです。
自社縫製工場を持ち、中間マージンを省いて安くて良いものを提供する会社です。
http://www.oxtos.jp/
0.jpg

海の日連休 [剱立山]

IMG_2290.JPG
剱岳に連日、ガイドで登る夏が始まりました。
剱岳は何度登っても、例え別山尾根往復でも常に緊張感があります。
険しく凛々しく、威厳を感じる剱岳。
こんな素晴らしい山が故郷にあり、山岳ガイドという仕事をさせていただけることに感謝いたします。

海の日三連休中日は、ガイド資質を問われる難しい天候でした。
様々な選択肢がありましたが、お客様にとっての貴重な時間を充実した時間に変えることができるように頑張りました。
今回は何が正解だったかは解りませんが、お客様の笑顔が見れたことで良しとしたいと思います。
ずっと何年も繰り返しガイド依頼をいただけるお客様の存在を励みに頑張りたいと思います。
お客様の評価が全てで厳しい仕事ですが、その分やりがいがあります。

暴風雨の剱沢小屋にて


今シーズンも剱立山にお出掛けください [剱立山]

しばらくブログを放置してました。
行方不明者捜索や墜落したセスナ機回収などのミッションも終了し、またガイド業に専念致します。

7月に入り雪解けも進んできました。
雷鳥沢の橋も掛かり、夏山シーズンも始まった感があります。
しかし、雷鳥沢も剣沢もキャンプ場には雪が多く、テントを張る場所も考えどころでしょう。

この週末は剱澤小屋へ。
IMG_2196.jpg
今シーズンもホスピタリティ溢れる新しいスタッフが入りました。
食事も美味しく楽しみですね。

朝焼けを見ながら別山尾根をゆっくりと登りました。
IMG_2190.jpg
まだ残雪が多くありますが、小屋のスタッフが一所懸命に整備していました。
このような表に出ない努力に対して、我々登山者は感謝です。

別山尾根は1泊2日でガイドすることが多いのですが、今回は2泊3日でガイドしました。
小屋で過ごす時間やお客様とゆっくり話す時間、小屋のスタッフと触れ合う時間など良いことがたくさんあります。
また、登山の時間に余裕が持てることも良いです。
IMG_2206.jpg
今回はずっと快晴でお客様方も満足して帰られました。

私はそのまま天狗平山荘で次のお客様と。
IMG_2213.jpg
天狗平山荘もゆっくりできる空間です。
初めてのお客様も大満足です。
IMG_2227.jpg
連日の快晴で顔も真っ黒になってしまいました。

今シーズンも剱立山のガイドを頑張りますのでよろしくお願い致します。

静かなる龍王岳東尾根 [剱立山]

週明けは東京へ。
好日山荘銀座店で「剱岳」に関する講習会です。
会場が満員になる盛況ぶりで「剱岳」への人気が伺われます。
終わってから、友人達と飲みました。

翌日はお客様と合流して、富山へドライブ。
天狗平山荘に上がりました。
夕陽の名所ですが、残念ながらガスが濃くて剱岳も見えません。
32.jpg
でも、夕食はいつもながら大変美味しく「きりたんぽ」を中心に多彩な料理が並びました。
33.jpg
ご主人の謙輔さんと少し飲み…。

翌朝は龍王岳東尾根へ。
34.jpg
取付まではまだ雪がビッシリですが、尾根上は雪はありません。
35.jpg
龍王岳の看板が壊れていて少し残念。

このまま鬼岳の東面へ降りて岩稜を登ろうという計画でしたが、雨がパラついていたので室堂へ帰りました。
36.jpg
室堂へ降りたら陽が差し出して、ちょっと失敗でした。
それにしても残雪の量が多く、スキーはまだまだできそうです。
しかし、この時期は山域に人がおらず、とても静かです。
静かな立山を楽しみには良い時期なのかもしれません。


前の10件 | -