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剱沢から八ツ峰へ [剱立山]

8月20日に剱澤小屋から剱沢雪渓、長次郎、八ツ峰上半縦走で本峰へ行ってきました。
剱沢雪渓の状況が心配だったので、ゆっくり明るくなってから出発しました。

この日時点で私達が通過した際の状況です。
剱澤小屋を出発してから長次郎谷まで一度も左岸には渡りませんでした。
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平蔵谷出合付近の様子。
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雪渓には降りないようテープがありました。
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右側の残置ロープを使用して右岸を巻いていきます。
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足元は崩れやすいので注意が必要。
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スラブを渡る箇所には木道が固定されています。
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ハシゴを降りる。
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巻道のすぐ脇の雪渓。
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このように薄く、崩壊が継続している個所もあります。
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長次郎谷出合に近づく箇所。
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最後の赤旗からアイゼンを履いて長次郎谷へ入りましたが、ここは安定した感じでした。

私は剱沢雪渓上を歩く自信がまったくなかったので、巻道を忠実に下りました。
雪渓の状況は今後も大きく変化すると思いますので、あくまで8月20日の状況として参考まで。

この後は、長次郎雪渓を上がりましたが、特別な危険は感じず通常の秋の状況に感じました。
ⅤⅥのコルより八ツ峰、本峰へ行きましたが、池ノ谷乗越から雨に降られ、深いガスで視界がない状態でした。
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山の状況変化は恐ろしいもので、剱岳は特に厳しいものです。
謙虚な気持ちで、与えられた状況を一個づつ、丁寧に処理していくことが大切だと改めて思いました。


快適な剱岳本峰南壁 [剱立山]

盆明けの剱岳は秋を感じさせる爽やかな風が吹いている。
初日は雨に降られ、翌日も微妙な天気予報だったが、天気予報は外れるだろうという確信があった。

そしてやはり晴れた。
珍しく剱澤小屋でゆっくり朝ごはんを食べてから出発。
平蔵ノコルより南壁A2の取付きへ。
今シーズンは既に数パーティが登っているので、浮石もなく至って快適。
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天気予報が悪かったせいか、下りの別山尾根も誰もいない。

ちょっとの雨予報で最近の登山者はすぐに中止するらしい。

翌日も剱岳に登る予定だったが、この日は3時半に出発しようと外に出たら雨が降り出し、本降りの土砂降りに。
中止して、雨が小降りになってから室堂へ向かった。

この日は三輪君のご家族が雷鳥荘に来る日。
夕方になって、やっと晴れてきた。
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短くとも充実した人生だった三輪君のことを遅くまで語り合った。
たった一週間の勤めだった雷鳥荘でも、各従業員に強烈なインパクトを残したようだ。
時々、こうして彼の話をすることは今後も続けたいものだ。

今朝、ご家族は雄山登頂に向かわれた。

北鎌尾根2016 [北アルプス]

北鎌尾根へ行ってきました。
お客様のご夫妻は10年以上のお付き合いで、なぜか北鎌尾根にずっと登れなかったのです。
気が付いたら70歳過ぎているし…
しかし、ついに最高のコンディションで登ることができました。

初日は上高地から北鎌沢出合まで。
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お手伝いしてくれた伊藤君の特製カレーです。
これで元気が出ましたね!

翌朝は暗いうちに出発。
北鎌沢の登りも涼しいうちに突破でき、北鎌尾根稜線上は快適な風とちょうど良い気温で快調なペースで独標を9時に越えることができた。
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ここからもペースが落ちず、ゆっくりと眺めを楽しみながら槍に向かいました。

北鎌平でゆっくり休憩して、いよいよ穂先へ。
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14時少し前に槍ヶ岳山頂へ。

長年待った甲斐がありました。
私もたぶん30回目の北鎌ガイドですが、過去最高の条件で登ることができました。
ご夫妻もそうですが、私も長年引っ掛かっていたものが全て取れたような気持です。
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ホントに美味しい生ビールでした。
北鎌尾根のガイドは過去いろいろなドラマがありました。
今回も大きなドラマを作ることができました。
すべてに感謝です!

快晴の源次郎尾根 [剱立山]

やっと天候が安定してきました。
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この週末は源次郎尾根へ。
剱沢雪渓の状況は非常に悪く、平蔵谷出合までは右岸の巻道を使用します。
ここは高さもあるので、早朝暗いうちは注意が必要です。
問題の剱沢の横断はたまたまこの朝は、クレバスが閉じていてスムーズに通過できました。
しかし、明日はまた通過できなくなるかもしれません。
先行2パーティが真砂沢方面へ降りて行きましたが、スノーブリッジの上を平気で歩いています。
知らないというのは怖いことです。
これだけ、山岳警備隊が注意を呼び掛けても、平気で通過する人にはどう対処したら良いのでしょう。
登山は登山者の判断で行われるものではありますが、これだけ明らかな危険を避けないことは絶対良くないことだと思います。

源次郎尾根はルンゼルートと尾根ルートの合流点が崩壊し、一ヶ所藪漕ぎする場所があります。
従来のルートを無理してトラバースすると転落の危険があるので注意です。

我々は先行パーティを抜いて、一番でⅠ峰に到着しました。
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ここは剱の数ある絶景ポイントのひとつです。
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Ⅱ峰の懸垂下降を終えて。

あとは頂上へひたすら歩くだけ。
源次郎尾根は体力を消耗します。
しっかりトレーニングを積んだ者だけが楽しめるルートです。
体力がない人には地獄でしかないでしょう。
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9時に到着した剱頂上は人だらけ。
とても祠で順番待ちして写真撮る気にもならず、こちらで記念撮影!
360度遮るもののない絶景です。

剱沢小屋で鍋ラーメンを食べてから、この日にうちに富山へ帰宅しました。

剱沢雪渓の様子をよく問われるのですが、雪渓の状態は日々変化しますので答える事はできません。
クレバスも閉じるところがあれば、当然開くところがあります。
どこを渡れば安全なルートかは、剱沢雪渓の形状をよく知ることとセンスの問題です。
自信がなければ雪渓に降りないことが鉄則だと思います。
今の状況は本当に危険だと思いますので。
ピッケル、アイゼン、ロープの装着はマストです。
この朝も別パーティがノーピッケル、ノーアイゼン、ノーロープで渡り、クレバスの横で転んでいました。

不安定な天候で… [剱立山]

この数日は必ず雷雨の時間があり、それがいつ来るかと戦々恐々しながらの登山です。
退路を断たれるバリエーションルートは別山尾根などに変更や中止しながらです。
雷雨では痛い目にあっているので、お客様をそういう目に合わせる事もできず、なかなか悩みながらの登山です。
早く安定した夏山が来てほしいです。
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頂上に立ったこの後もすぐに積乱雲がやってきます。

剱沢の雪渓状態も悪く。
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山頂から見た長次郎や熊ノ岩付近も晩秋のようです。

剱沢の通過は警備隊や山小屋から情報を得て、慎重に判断することです。
基本的には落ち着く時期を待つか中止した方が良いと思います。

Cortina 2016 Summer [海外クライミング]

7月19日の夜、羽田からコルチナの旅へ。
今回はカタール航空を初めて使ってみた。
とっても快適で、ドーハ空港も快適で良いかも。
コルチナは風も爽やかで、いつもと変わらぬ風景。
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日本を離れる前、知り合いの山岳事故が続いて、かなり精神的に痛めつけられていたのでコルチナの明るさに救われました。
ここで暮らすのも良いな。

翌日はFalzaregoでフリークライミングからスタート!
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長いルートで終了点が見えないのでオンサイトは緊張します。
どんどんクイックドローが減ってくるし…。

次の日はドロミテ最難のフェラータ「SCI 18 club」を登りました。
前夜の雨での濡れた石灰岩は難しかったですが、登るにつれ乾き楽になりました。
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ドロミテガイドのリコと終了点で。

この後、4月に富士山で滑落死した三輪君のピッケルをコルチナの地に埋めて来た。
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リコが穴を掘って埋めてくれた。
こういうところが日本人の心を持った国際山岳ガイドだと感じる次第。
三輪君がこの地を訪れた時に、繰り返し「いつかトファーナを登れるように頑張ります!」と言っていたそのトファーナの巨大な壁が見える場所へ。

翌23日は早朝に野暮用でベネチアへ行き、帰ってからソラピスへ行こうと思ったが、雨が降りそうだったので新しいクライミングジムへ。
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日本のジムであるパンプの3~5個分くらいの巨大なジムで驚き。

24日はFANES渓谷へ。
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滝の裏を行く沢登り感覚のフェラータで遊ぶ。

25日からはリコとオーストリア最高峰グロスグロックナーへ。
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でも悪天で敗退。
小屋まで行って降りて来たが、チロルの山の雰囲気は最高!
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ビールを飲みながら山を眺めた。
来年、のんびりとした日程で是非登りたい山だ。

26日はCol del Bosのフェラータへ。
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第一次世界大戦の跡地を利用したルートで歴史の勉強にもなる。
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展望台にはソルジャーもいた!

最終日の夜は毎晩通った5TORREでアンナも一緒に乾杯!
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また冬の再会を約束して。

私は昨夏の落石で痛めた肩が不調のままで、まともなクライミングはできないが、それでも楽しめるのがドロミテの懐の深さ。
まだまだ、行きたいところはたくさんあります。
三輪さん、嶽さん、そしてリコにまた感謝の旅でした。

海の日は山だ! [剱立山]

この3連休は日曜が天気悪そうだったが、午前中なんとか持つかなと期待して入山しました。
北方稜線を予定しておりました。
土曜には快晴の中、剱澤小屋に入りました。
馴染みのガイドさん達も多く、いよいよ夏本番を感じさせてくれます。
しかし、日曜は2時頃に雨が降り、一旦止んだものの、明らかに悪天の感じ。
しばらく待機して停滞を決定しました。

そして、月曜「海の日」は待望の晴れ。
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雲海も良い感じです。

爽やかな風の中。
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気持ち良く登れました。

お客様も満足していただけたようです。

日曜はかなりの悪天でした。
穂高では2件の死亡事故。
うち1件はガイドが滑落しての死亡事故。
あんな天気で剱にも登ったガイドがいるようです。
こんなことやってたら、登山なんて社会的に認知されないでしょう。
そこまでして、登らないといけないんでしょうか??

ミステリー尖山 [北陸]

昨日は天気が良かったので尖山へ末っ子と行ってきました。
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前夜の大雨で登山道は沼地のようですが、何度もコケながら無事に登頂。
山はやはり、オニギリが一番!

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サンダーバードのお兄ちゃん手作りのバッチがカッコいいです。

ここは遺跡が発見されたり、UFO伝説があったり、磁器が強くてコンパスが効かないなどミステリーな山ですが、GPSはちゃんと動きました。

稲葉ガイド支援カレンダー2017ができました! [剱立山]

6.JPG2015年5月に病で倒れた稲葉英樹ガイド(立山ガイド協会)を支援するカレンダーが出来上がりました。
稲葉ガイドはまだリハビリとの闘いが終わっていません。
彼自身とご家族を応援するため、このブログ読者の方にもご協力をお願いしたいと思います。
一部1000円で、収益金は全て稲葉ガイドとご家族にお渡しすることになります。
富山市内の方はできる範囲で私が手渡しでお持ちします。
よろしくお願いいたします!

7月11日は快晴の中、剱澤小屋へ。
ここのところ、毎日お世話になっています。
剱岳本峰の景色が最も美しく、リラックスできる小屋。
ホントに有り難いです。

翌日も快晴です。
雪が少ない剱沢に降りて、この日は平蔵谷から登ります。
入口の崩壊地手前にクラックが3本大きく入っており、一ヶ所セラック状になった不安定な氷塔に乗らねばならず、ロープを付けてジャンプしました。
今のところ、開いている幅が狭いので通過できますが、今後は注意が必要です。
雨と気温変化で毎日、雪渓の状況は変わりますので、事前の情報に頼り過ぎることなく自分の目で状況を判断できる人が行くべきです。
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上部は概ね安定しており、雪渓は平蔵ノコルまで繋がっています。
これも明日にはどうなるかわかりませんが。

爽やかな秋を思わせるような風の中、山頂へ。
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別山尾根も既にルート上に雪はまったくありません。
日に日に浮石も落ち着いてきました。

剱澤小屋に帰ると。
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お客様もみんな喜んでくれますが、一番幸せなのは私です。
山小屋のラーメンはどこへ行ってもスープ温度に不満がありますが、絶妙の温度で最後まで美味しく戴けます。

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夏の風物詩。

帰路、雷鳥荘に寄って、クールダウン。
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今回はマンゴー。
写真では解りませんが、かなり巨大なので二人で一つがちょうど良いかも。

翌日はそのまま雑穀谷でクライミング予定でしたが、大雨で桜ヶ池に。
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割と早い時間から晴れてきて、蒸し暑くて仕方ありませんでした。
楽しい三日間でしたね。

剱岳 夏本番! [剱立山]

7月7日から剱岳へ行ってきました。
室堂へ上がったら、ちょうど雨が止んだばかりで雨具を着ることなく剱澤小屋へ上がることができました。
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翌日からの天気にも期待が持てます。
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今夏もこちらの小屋にたくさんお世話になります。

さて8日は快晴!
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素晴らしい眺望の中で登ることができました。
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山頂も人が少なくて、もったいない感じです。

この日はなんと剱澤小屋のご主人も登山道整備で登ってこられました。
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やはり絵になる男です。

この日は剱澤小屋名物の鍋ラーメンを食べてから雷鳥荘まで。
お客様の入れ替りで宿泊。
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9日は名物のかき氷を食べながら、まったりお客様を待ちます。

で、剱澤小屋へ。
しかし、もの凄い雨で全身ぐしょ濡れ。
でも、翌日は登山日和なのが解っていたので我慢です。

10日は予報通りの快晴。

南壁を登る予定でしたが、取付きのシュルントが広すぎて平蔵谷から取り付けません。
いろいろルートを検討して覗きましたが、かなりリスクが高いです。
あと1週間くらいで取付きテラスに乗れるかなという感じです。
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私は5月から8回目の登頂です。
うまくタイミングを掴めているかな。

この日も快晴なのに登山者は非常に少なく、もったいない感じです。
さぁ。これから剱も夏本番!
別山尾根にもルート上に雪はありません。
たくさんの方に剱へ来て欲しいです。
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