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判断とガイド資格について [Guide]

この週末は長次郎谷から剱岳の予定でした。
しかし、日曜の天候が悪くなりすぎて一服剱までで帰ってきました。

天気予報だけ見たら、最初から山に上がらないという選択肢が正解なのかもしれません。
でも、お客様の実力や実際の山行時刻の天候予測、ルート状況から考えると最悪でも別山尾根には登れるだろうと考えての入山で、前夜のミーティングでもお客様にそう話しておりました。

今回のお客様はネパールや南米で私と一緒に6000m以上の登頂を4回経験していて、剱岳はバリエーションからしか登ったことがないという人、八ツ峰主稜2回、長次郎谷や平蔵谷は3回以上、残雪期の源次郎尾根や正月の剱などを一緒に行った人、この春に平蔵谷から剱に登ったばかりの人の3名。
この3名は冬山もアイスクライミングもリピーターで何度も参加してくれている、それなりの実力者だった。
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でも一服剱での山の様子を見て、今後どう変わるかを考えると下山を選択した。
強風小雨の中、他の登山者はみんな頂上へ向かったが私は迷わず辞めた。
この3名となら、余裕で頂上は踏めるだろうが、下山で絶対良くないことが起こることが解ったのだ。
なぜか説明しようと思えばできるが、この場では誤解を招くので避けたいと思う。

3名とも私の判断を受け入れて、一言の文句も出なかった。
こういう信頼関係は大事にしたいと思う。
みんなで、今後行く剱のルートの話をしながら帰れたことが嬉しかった。
でも結果については申し訳ないという言葉しかありません。


話は変わって、先日関東でクライミング講習をしていた時のこと。
登山ガイドⅢがクライミング講習をしていた。
盛夏になると登山ガイドⅡ以下が剱岳をガイドしている姿を頻繁に見かける。
多くの登山者には何のことかわからないと思うが、資格範囲外行為。
このようなことが普通に起きるのは、日本山岳ガイド協会の資格制度が複雑怪奇で、顧客はもちろん、ガイド本人も勘違いしている場合もあるのだが、解っていて繰り返し行われる例がほとんどだろう。
以下に日本山岳ガイド協会の資格種類を添付するが、ちょっと山を知っている人なら首を傾げたくなるような枠組だ。
http://www.jfmga.com/shikakusyurui.html
この問題は私のような末端会員には如何ともしがたいが、資格内容は守ろうと啓蒙したい。
私の場合は国内ではどんなガイド行為をやっても良いが、国際山岳ガイド行為はやってはならない。
だから、海外の国際山岳ガイドが必要な場所では私もガイドを雇うようにしている。
昔、出来心で現地ガイドとお客様了解の基、ガイドしてしまったことはあるが。

剱岳では別山尾根のみ登山ⅢでOKで、他ルートは山岳Ⅰ以上が必要。

このブログは多数の方が見ているので、敢えてお客様方にもお願いしたいが、自分が雇うガイドにガイド資格を問うてください。
もし、事故が起きた場合に予測できない問題に発展する可能性があります。

そして、ルールを厳守しているガイドの為にも。
剱岳をガイドするために山岳Ⅰ資格を取得しようと頑張っている仲間のガイドを助けたいと思います。
芦峅寺に生まれ、剱立山を私以上に熟知しているのに剱をガイドできないとても優秀な登山ガイドもいます。
山岳Ⅰを取得するためには膨大な時間と金額が掛かります。
合格した人、合格しようと努力している人がいることを考えたいと思います。

ガイド資格制度の様々な問題はさておき、ガイド本人はルールは守りましょう。
守れないなら、日本山岳ガイド協会から出て個人として活動するべきです。
私自身も日本山岳ガイド協会に属している意味を考え、将来は離脱も考慮に入れています。
所属している団体が自分に合わなければ潔く、独立するべきだと思います。



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