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美しいものには棘がある [剱立山]

10月に入り剱立山も晩秋に入りました。
この時期になると人気があるルート「裏剱」に行ってきました。
初日は室堂から仙人池ヒュッテまで。
風が冷たく、剱御前小屋から剱沢に入ると登山道の所々に氷が張り付き注意が必要です。
剱澤小屋に寄り、鍋ラーメンをいただき暖まりました。

剱沢はまだ雪渓が安定していますが、薄いところもあり、地形を熟知していないと隠れた罠にはまる登山者もいるでしょう。

真砂沢ロッジも傾きがなくなり、新オーナー坂本心平氏を迎えて安定を感じました。
三ノ沢は雪渓もほぼ消えて、スムーズに通過できました。
仙人新道は紅葉がまだイマイチかなという感じでした。

仙人池ヒュッテは混んでいました。
2.jpg
朝焼けもあまりなく、赤く染まった裏剱は見ることはできませんでした。

二日目はゆっくりと7時20分過ぎくらいに出発。
仙人温泉小屋手前の雪渓は、まだ厚みがありますが、薄い箇所もありルート取りが問題です。
ロープを結んで慎重に渡ります。
先行者は8人で一緒にピッタリくっ付いて雪渓に乗っていてビックリ。

雲切新道は快晴の中、状態も良く快適に降りることができました。
正午過ぎた頃に阿曽原温泉小屋に到着。
誰もいない小屋で素麺をいただいたりして、まったりしました。
2時間経っても、仙人池ヒュッテから出発した登山者が誰も来ないので心配になりました。

三日目は朝4時半に出発して、折尾大滝の前で朝弁当を食べて、写真を撮りながらゆっくりと水平歩道を歩いて、無事に欅平に到着。

二日目は仙人池ヒュッテをゆっくり出発しました。
先行した登山者をたくさん抜いていきましたが、高齢の方が多くとても不安を感じました。
私達が通過した直後、仙人温泉小屋手前の雪渓前で滑落死亡事故がありました。
これが一昨日の話。
そして、昨日もほぼ同じ場所でツアー登山の滑落事故があり、こちらは重症。

他にも別な滑落事故があったようです。

小屋内で他パーティの話を黙って聞いていると、剱沢雪渓の下降と雲切新道のことばかり気にしているようですが、私がいつも一番不安に思っているのは、仙人池ヒュッテから仙人温泉小屋の間のことです。
ここをどういう時間帯に通過し、どうようにお客様の安全を確保して通過するか、前の晩に夢に出るくらい不安です。
お客様をお連れする際に、このザレたトラバースを不安なくスピーディにこなせる歩行技術がある方のみお連れします。
もう少し、仙人池ヒュッテから仙人温泉小屋の間に対して危機意識を強く持つべきだと思います。

剱沢雪渓下降と三ノ沢通過は誰でも客観的に危険だと感じますが、上記の間はほんの数歩の悪い場所が隠れた危険です。
雲切新道は拓かれてから随分年数も経ち、かなり安定したと感じます。

話は変わりますが、最近感じるのは、おしゃべりしながら歩く登山者が多いこと。
草原のハイキングじゃあるまいし、しっかり歩行に集中して歩いて欲しい。
美しい裏剱や黒部渓谷の自然を味わいながら安全に歩いて欲しいと思います。

情報が蔓延したこの世で、自分で考えて行動できる登山者が少ないように感じます。
たくさんの情報から真実を読み取る力も必要です。
小屋内で他パーティの登山者と話していると、気にしているポイントがズレてるなと感じること多々です。
私が世間とズレているのかもしれないですが。