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スッキリしません [剱立山]

夏休みも終わり、午後からゆっくり一ノ越山荘泊。

翌日は龍王岳東尾根の予定で、多少の雨ならお客様のトレーニングにもなるので行こうと思っていたが、雨風強く、しかも8月とは思えないほど寒く低体温の心配もある。
残念ながら中止して室堂へ戻りました。

次の剱へ行くお客様との待ち合わせ時間がかなりあるので、雷鳥荘でゆっくりのんびりさせていただいた。
それから剱澤小屋へ向かうが、雷の音が遠くに聞こえたので急いで歩き、ほとんど被害なく剱澤小屋に無事着くことができた。
私たちが小屋入りしてから、土砂降りの雨になった。

翌日の天気予報が良かったのだが、そんなに期待通りには晴れないだろうと思っていた。
朝4時に出発して、前剱へ登りだしたところで雨が降り出し、深いガスで視界も悪かった。
登山道が解らなくて右往左往している人もいる。
私たちはロープを結んでいるし、お客様二人はかなりクライミング経験を積んでいるので、この程度の雨はまったく問題ないのだが、濡れた鎖と岩に慣れない初心者も誰も帰ろうとしないことに驚いた。
これでは、山岳事故がなくなるはずはない。

自分たちが渋滞の原因になっているのにポーズを取って写真を撮ったり、トンチンカンなリーダーの指示で妙なルート取りをしてみたり。
ひたすら我慢して待つのみ。

山頂ではたくさんの登山者で賑わっていた。
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私たちは早月尾根を降りる予定だったが、富山側から吹く強い風と雨で諦めて別山尾根を下ることにした。

ヨコバイも大した渋滞がなくスムーズに降りれたのだが、平蔵ノ頭で下山ルートを大人数で登ってくるガイドグループに驚いた。
私たちが先頭だったので当然注意したのだが、意味が解らないようで、私が上がって説明したら理解できたようだ。
しかし、ショートロープで1対5で繋がっているので戻すわけにもいかず、頭から正規ルートへ誘導したのだが、ゲストの足元はフラフラで恐ろしかった。
数えたわけではないのだが、3名のガイドがおそらく全て1対5のショートロープ。
3名とも下山ルートを上がろうとする考えられない事態。

本人に確認したわけではないが、3名とも登山ガイドステージⅡで剱岳は職能範囲外。
濡れた別山尾根を1対5のショートロープは論外。
滑落を止められる自信があるガイドいますか?

職能を守って日々活動されているガイドの皆さん、どう思いますか?

日本山岳ガイド協会はこんなことすら指導できないんです。
なにが国家資格、なにが山の日なんだと。
職能を守らなくても処分されないなら、高い検定料と貴重な時間を掛けて資格検定など受ける必要ないです。

情けない想いで下山しました。


山の日はもちろん剱岳にいました [剱立山]

昨年から始まった「山の日」前日に天狗平山荘へ。
こちらでお客様と合流し、美味しい御馳走に元気をもらいました。
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朝はラジオ体操で目覚める日本の由緒正しき起床。

室堂は「山の日」イベントで朝からブースがたくさんありました。
龍王岳北面フランケへ。
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深いガスと夜の雨でルートは湿っぽく、スリリングでしたが無事に終了。

お客様が入れ替わり、そのまま剱澤小屋へ。
こちらは定員制なので、混んでいてもゆっくりできます。

翌朝は好日山荘で半年間の講習を受講していただいた皆様と別山尾根へ。
前剱から本格的に雨になりましたが、時々視界が良くなったり、絶望的な気象ではなく、我々に剱岳の厳しさを教えてくれているような感覚がして、迷わず登頂を選択しました。
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こちらのお客様は誕生日を憧れの山で迎えました。
体力的にも技術的にもギリギリの登山でしたが、絶対に登らせようと思い、他のメンバーを岳ガイドに任せて二人で頑張りました。
正に涙の登頂でした。

登山中も下山中も渋滞が酷く、「山の日」のせいかは解りませんが非常識な登山者が目立ちました。
登山はいろんなジャンルがあり、単純に登山を一般化するようなムードはいかがなものかと思います。

剱岳を登ると言う事は、それなりの覚悟を持って来て欲しいという気がしますが、私の考えが古いのかもしれません。

剱澤小屋も夕方前に雨が上がり、剱岳が見えてきました。
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今回の全参加者の皆様、ありがとうございました。

私は膝の手術を控え、今シーズンはなるべくバリエーションには行かず、別山尾根のガイドをやっています。
大好きなチンネに行けないのはとても残念ですが、我慢だと思っています。

ガイドのことも、これから先をいろいろ考える時間が要りそうです。

ということで、今日からちょっと夏休みに入ります。
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剱澤小屋で一緒だった棚橋ガイドは同年齢で、八ヶ岳へ行く際には家に泊めてもらう仲で、とてもいい男です。
剱御前小屋で写真を撮ってもらいました。

台風5号の前に [剱立山]

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この週末はツアー登山のガイドで平蔵谷より登頂。
募集段階では長次郎谷からの予定だったが、山岳警備隊のアドバイスを受け止め、現状リスクの高い長次郎谷は避けることにした。
お客様の力量が未知であるツアー登山では、よりリスクを高く見積らねばならない。

それにしても、現時点の平蔵谷は斜度が緩く、クレバスもなく、平蔵ノコルへ見事に繋がり、パーフェクトな状態であった。
平蔵谷は何十回登ったか数え切れないが、過去最高の状態であった。
しかし、雪渓の状態など、僅かな時間で大きく変わるので、自分の目で判断しルートを考える必要がある。
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このツアーの後は、やまきふチームの剱岳ガイドだったのだが、台風5号上陸のため奥大日岳を短時間で登った。
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雷鳥荘で台風をやり過ごし、今日一旦下山した。
予定していた今日、明日の剱山行は中止。

天候を睨みながら、できることを考えて登山する日々が続くことでしょう。

剱岳の梅雨明け [剱立山]

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8月2日にやっと北陸も梅雨明けしました。
私は今シーズン10回目の登頂になります。
この日の山頂は夏本番でたくさんの登山者がいました。
皆様、この日を待っていたことでしょう。
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来週は台風5号も近づいてきますが、剱岳はあまり台風の影響を受けないパターンが多いので、風評に流されず、まずは来てみましょう。

海の日連休 [剱立山]

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剱岳に連日、ガイドで登る夏が始まりました。
剱岳は何度登っても、例え別山尾根往復でも常に緊張感があります。
険しく凛々しく、威厳を感じる剱岳。
こんな素晴らしい山が故郷にあり、山岳ガイドという仕事をさせていただけることに感謝いたします。

海の日三連休中日は、ガイド資質を問われる難しい天候でした。
様々な選択肢がありましたが、お客様にとっての貴重な時間を充実した時間に変えることができるように頑張りました。
今回は何が正解だったかは解りませんが、お客様の笑顔が見れたことで良しとしたいと思います。
ずっと何年も繰り返しガイド依頼をいただけるお客様の存在を励みに頑張りたいと思います。
お客様の評価が全てで厳しい仕事ですが、その分やりがいがあります。

暴風雨の剱沢小屋にて


今シーズンも剱立山にお出掛けください [剱立山]

しばらくブログを放置してました。
行方不明者捜索や墜落したセスナ機回収などのミッションも終了し、またガイド業に専念致します。

7月に入り雪解けも進んできました。
雷鳥沢の橋も掛かり、夏山シーズンも始まった感があります。
しかし、雷鳥沢も剣沢もキャンプ場には雪が多く、テントを張る場所も考えどころでしょう。

この週末は剱澤小屋へ。
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今シーズンもホスピタリティ溢れる新しいスタッフが入りました。
食事も美味しく楽しみですね。

朝焼けを見ながら別山尾根をゆっくりと登りました。
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まだ残雪が多くありますが、小屋のスタッフが一所懸命に整備していました。
このような表に出ない努力に対して、我々登山者は感謝です。

別山尾根は1泊2日でガイドすることが多いのですが、今回は2泊3日でガイドしました。
小屋で過ごす時間やお客様とゆっくり話す時間、小屋のスタッフと触れ合う時間など良いことがたくさんあります。
また、登山の時間に余裕が持てることも良いです。
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今回はずっと快晴でお客様方も満足して帰られました。

私はそのまま天狗平山荘で次のお客様と。
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天狗平山荘もゆっくりできる空間です。
初めてのお客様も大満足です。
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連日の快晴で顔も真っ黒になってしまいました。

今シーズンも剱立山のガイドを頑張りますのでよろしくお願い致します。

静かなる龍王岳東尾根 [剱立山]

週明けは東京へ。
好日山荘銀座店で「剱岳」に関する講習会です。
会場が満員になる盛況ぶりで「剱岳」への人気が伺われます。
終わってから、友人達と飲みました。

翌日はお客様と合流して、富山へドライブ。
天狗平山荘に上がりました。
夕陽の名所ですが、残念ながらガスが濃くて剱岳も見えません。
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でも、夕食はいつもながら大変美味しく「きりたんぽ」を中心に多彩な料理が並びました。
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ご主人の謙輔さんと少し飲み…。

翌朝は龍王岳東尾根へ。
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取付まではまだ雪がビッシリですが、尾根上は雪はありません。
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龍王岳の看板が壊れていて少し残念。

このまま鬼岳の東面へ降りて岩稜を登ろうという計画でしたが、雨がパラついていたので室堂へ帰りました。
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室堂へ降りたら陽が差し出して、ちょっと失敗でした。
それにしても残雪の量が多く、スキーはまだまだできそうです。
しかし、この時期は山域に人がおらず、とても静かです。
静かな立山を楽しみには良い時期なのかもしれません。


もうすぐ夏を迎える剱岳 [剱立山]

誰もいない静かな剱岳へ行ってきました。

初日はゆっくり剣御前小屋へ。
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夕刻には剱岳も姿を現し、翌日の好天を期待させてくれた。

夜は小屋スタッフと一献。

翌朝は風が強く霧も深かったが予定通り出発。
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剱の姿も見えてきた。

平蔵谷は6月だけで3回目。
少しづつ雪の量が減っているのが肌で解る。
シュルントの開き方、クレバスの開き方も。
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まだまだ雪渓は安定した状態。
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コルがハッキリ見えだしてからが長い。
焦らずゆっくりと登り続けるのが疲れないコツ。
直前でロープ確保をしてコルに出る。

エビルンゼはまだ使えそうだが、そろそろ崩壊しそうな気もしたので、ヨコバイから上がった。
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平蔵ノ頭はまだこんな感じ。
でも随分、薄くなってきたので夏シーズンには間に合うかもしれない。
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そして誰もいない山頂へ。

昨年は雨で剱澤小屋敗退だったお客様なので、私もひとつ肩の荷が降りた気がする。
剱を夢見て頑張っているのも知っていたし。

下山は平蔵ノコルで再びアイゼンを履き、長い室堂までの道のり。
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剱から室堂へ下山することは、下山という言葉が似合わない。
何度登ったり、降ったりすれば良いのか。
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平蔵谷出合の大岩も随分出てきた。
先週は頭だけだったのに。

もうすぐ剱沢の小屋も開き、夏を迎える。
昨年は雪渓崩壊で苦労があったが、今年はそれはなさそうだ。
でも、今年は例年になく多い残雪がどのような影響を与えるのか。
剱の登山は雪との闘い。


剱岳平蔵谷 [剱立山]

剱岳へ行って来ました。
春は平蔵谷が快適です。
初日はとても天気が良かったのですが、笠雲がたくさんあって悪天の兆し。
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雷鳥坂を上り、剱御前小屋へ。

そして2日目は3時から出発の様子を伺うが、霧雨と爆風でずっと待機。
そのまま一日中、待機となりました。
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午後になって、やっと風も落ち着いて来ました。

そして3日目は平蔵谷からの登頂。
4時に出発して劔沢の下降。
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平蔵谷はまだビッシリ雪が詰まっています。
前回より傾斜は感じますが、6月中旬としては素晴らしいコンディションです。
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最上部はエビルンゼを登って、タテバイの上まで出ます。
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アックスがビシビシ決まって気持ちいい雪壁です。

そして8時ちょうどに。。。
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涙の山頂へ。

二人とも初めての剱岳を雪たっぷりの平蔵谷からで良かったと思います。
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帰路はヨコバイを使いました。

2日目が物凄い荒天で、3日目が物凄い好天で、お二人は剱岳の二つの顔を見ることができて素晴らしい経験になったことと思います。

私は翌日がどうしてもキャンセルできない仕事のために一応の安全圏である劔澤小屋で解散しました。
二人は剱御前小屋にもう一泊してから下山しました。

でも、やはり一緒に降りるべきだと酷く後悔しました。
一緒に下山を祝いたかった。
そこだけが心残りです。


剱沢スキー [剱立山]

この週末は久しぶりに剱を拝みに行きました。
今回はスキーです。
土曜日は剣御前に上がってもガスで何も見えず。
手探り状態で剱沢を滑り、剱澤小屋へ。
スキー客は私たちだけでした。
たくさんのガイドさん達と交流しました。
それにしても、いろんなガイドさんがいるものです。
選ぶ方は選びようがないでしょうね。
私も立派な方ではないですが。

翌朝は朝食を食べてから2度寝して、ゆっくり滑ります。
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快晴の剱沢はザラメで最高でした!

昼飯は剱澤小屋に戻り。
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従業員用メニューである「行者ニンニク味噌ラーメン」をいただきました。

帰りの雷鳥沢は縦溝だらけで、ちょっと修行でした。
また、2日後に剱沢へ滑りに行きます。